
■松岡葵アナウンサー
かなり道が狭くなってきましたね。
■中井均さん
山城はこういうのが当たり前なんです。

■春風亭昇太さん
おおー!おおー!?すごい!!わわわわ!うわー!

■中井均さん
大体あの声を出すんですよ(笑)普通の人が見たらなんでこんな山で声出すのかなって言うんですが…あれが堀切ですよ。
堀切(ほりきり)と呼ばれる防御施設です。尾根伝いに侵入してくる敵に備え、尾根を掘り切って侵入を防ぐ防御施設なのですが…。

■春風亭昇太さん
きれい!
■中井均さん
すごいでしょ?こんな痩せ尾根でね、もうすぐ絶壁なんですよ!
■春風亭昇太さん
向こう側ですか?
■中井均さん
なんでつくるの?っていう…。
■春風亭昇太さん
つくる意味ないじゃん(笑)
■中井均さん
でしょ?無くてもいいと思うんですよ。それをやってるんですよ。
■春風亭昇太さん
はえー!何だろうこれ…。

堀切を前に師匠たちは少年のように大興奮の様子。ただ、なぜ大興奮したのか、2人にしかわかりません。
■春風亭昇太さん
おもしろいです!非常におもしろいです!
■ディレクター
ちょっとわかんないんですけど…。
■春風亭昇太さん
お城の防御するプランっていうのは、ある程度法則みたいなのがあるんですよ。その法則から考えると何でこれがあるのかなって。

安芸城を上空から見てみると、堀切があるのはここ。しかしここには川が流れているので、そもそも敵が攻めてくる危険性が低いのです。こういった場所に堀切があるのはお城作りのセオリーとはかけ離れていて、非常に珍しいそうです。
■中井均さん
敵がこっちから来るはずがないんだけど、よっぽど最新の注意を払ってというか…。

わずかな地形の変化の違いから、何百年も昔の城の姿を読み解いていく。2人はまるで戦国時代の人たちと対話しているようにも見えました。
■春風亭昇太さん
崩れてるパズルを組んでいく感じ。今ちょっとわからないことも歩いて実際その場所に来ると「ここ、こうだったんじゃないか」とか「昔はこっちだったんじゃないか」とかいろんなことが現地にくるとわかるんです。いい城郭遺構を見ると「あー!」ってなっちゃう。とてもいい城郭遺構でした。

■中井均さん
あそこ(堀切)で声出してくれるのはすごくうれしい!(笑)ここで声出せへんかったらほんまもんやないです(笑)
■松岡葵アナウンサー
またお二人で登らないといけないですね(笑)