今月、女川原子力発電所2号機で制御棒を動かす弁から水が漏れるなどトラブルが続いたことを受け東北電力の樋口社長が謝罪しました。また、電気料金はすでに原発再稼働を見込んだ料金にしていることから樋口社長は、改めて「現段階で再稼働後の値下げは考えていない」と述べました。

東北電力 樋口康二郎社長:
「設備の計画外作動や水の漏えい事象が発生したことに対して、関係者の皆様に多大なるご心配をおかけし申し訳ない」

女川原発2号機では9月13日、再稼働に向けた検査中重大事故が起きた時に放射性物質の拡散を防ぐ「非常用ガス処理系」設備が作動したほか、19日には、制御棒を動かす弁から水漏れがありました。トラブルが続いたことに対し、東北電力の樋口康二郎社長は会見で謝罪し「再発防止対策を実施し、地域の皆さまにも丁寧に説明する」と述べました。

また、再稼働後の電気料金について東北電力は、去年6月に女川原発2号機再稼働を折り込んで設定していて、樋口社長は「現段階での見直しは考えていない」としています。

東北電力 樋口康二郎社長:
「女川の再稼働によって燃料費の価格の動向にもよるがメリットは出てくる。ただ2年連続の赤字。今後の収支動向、競争動向を見極め料金については検討したいと考えているが現段階では料金の値下げは考えていない」

東北電力は今年11月頃の2号機の再稼働を目指しています。