宮崎県は、マンゴーなどを枯らす害虫「ナンヨウキクイムシ」を県内で初めて確認したと発表しました。

県総合農業試験場によりますと、今年5月中旬、県央部のハウスでマンゴーの枝が枯れる被害がありました。

枯れた枝には、木くずや1ミリ程度の穴が多くあり、穴の中にいた虫を門司植物防疫所で調べたところ、「ナンヨウキクイムシ」であると分かりました。

「ナンヨウキクイムシ」が県内で確認されるのは初めてです。

「ナンヨウキクイムシ」はマンゴーやアボカドなどに寄生する害虫で、被害は他のハウスでも見つかっているということです。

県総合農業試験場は、「現在のところ、防除のためにマンゴーに使用できる薬剤はなく、植物に穴を見つけた場合には速やかに切除し、適切に処分してほしい」と呼びかけています。