鹿児島県出水市の肥薩おれんじ鉄道で24日に起きた列車の脱線事故を受け、国の運輸安全委員会は現地に調査官を派遣し、詳しい原因を調べています。
肥薩おれんじ鉄道などによりますと、24日午前11時半ごろ、出水市の野田郷駅で、新八代発・川内行きの1両編成の列車が脱線しました。
乗客・乗員あわせて12人にけがはありませんでした。
列車は前方部分の車輪が脱線していて、野田郷駅に入ろうとしたところ、運転士が異音に気付き、非常ブレーキをかけて停車させたということです。
24日夜、国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官ら4人が出水市に入り、肥薩おれんじ鉄道の関係者から当時の状況を聞き取りした後、野田郷駅で脱線した車両やレールを調査していました。
(運輸安全委員会・長谷川淳 鉄道事故調査官)
「暗い中だったので、なかなか全体的な調査というわけにはいかず、脱線した場所のレールや枕木にどういう形跡が残っているかを見た」「25日も午前・午後と調査するので、それらの結果も含めて持ち帰って検討し、どういった原因で脱線したか調査したい」
(肥薩おれんじ鉄道・高取正俊 常務)
「乗車していた客をはじめ、沿線の客、通勤・通学で使う客に、あすも運転見合わせでご迷惑をおかけする。心よりおわび申し上げたい。少しでも早く安全に運転再開できるように対応したい」
肥薩おれんじ鉄道は、事故調査のなどのため25日も出水と川内の間で始発から運休を決めています。調査が終わり次第、早ければ25日にも車両をジャッキなどで持ち上げレールに戻す作業を始めるということです。
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