岩手県山田町の山田湾で24日、東日本大震災の行方不明者や行方不明者の発見につながる手がかりを探す、海中に潜水しての捜索が行われました。

潜水捜索が行われたのは山田湾内の、山田漁港から東におよそ4.8キロ離れた明神崎付近です。
潜水での捜索は釜石海上保安部が実施したもので、24日は漁港の岸壁で出発式を行ったあと、第二管区海上保安部仙台航空基地に所属する機動救難士が捜索場所に向かいました。
捜索が行われた海域は、これまで潜水捜索が行われておらず、行方不明者の親族から町に対して海中の捜索への要望が寄せられていました。

(仙台航空基地 三村真平上席機動救難士)
「いまだに大震災から十数年たった今も心を悩んでおられる方、苦しんでおられる方がいますので。その国民の方々のために少しでもお力になれるように、今回震災捜索に助力したい」
24日は水深5メートルから15メートルほどで捜索が行われ、行方不明者の発見につながる手がかりがないか丁寧に捜していました。
岩手県のまとめによりますと8月末現在、県内では1107人の行方が未だに分かっていません。