冬の味覚、生食用カキの出荷について、宮城県漁協は、海水温の上昇で成育が遅れているとして、今シーズンも県の指針で定められている9月29日よりも遅く解禁することを決めました。

県内産の生食用のカキ出荷解禁は、県の指針で毎年9月29日と定められています。県漁協は、出荷前に品質を検査し、成育を確認したうえでその年の解禁日を決めています。しかし今年は、海水温が高く、成育の遅れが見られるとして、品質検査会を10月7日に先送りし、解禁日もそれ以降となりました。

宮城県漁協かき部会 阿部輝喜部会長:
「カキの大きさは例年通り成長しているが、卵を放出した後の身入りが若干遅れている。寒くなってからの出荷がいいのかなという考えが今のところ多い」

東日本大震災後、カキの出荷が9月29日に解禁されたのは2017年と18年だけで、それ以外の年は、すべて10月にずれ込んでいます。