9月21日(土)広島 vs. 巨人(マツダスタジアム)

試合前、新井貴浩 監督から熱血指導を受けるのは、月間打率.167と絶不調の末包。同じ右の長距離砲だった新井監督の指導で強打復活に期待が高まります。

Aクラス再浮上を目指すカープは、この日も3点を追いかける苦しい展開になりますが、8回にドラマが待っていました。まずは先頭の23歳・林晃汰 が1軍昇格後、2試合連続となるヒットを放つと、2アウトから25歳の矢野もヒット。

若手が必死に作ったチャンスに36歳、日米通算1782安打の秋山。頼りになるベテランの2打席連続タイムリーで2点差に迫ります。

さらにランナー三塁・二塁、一打同点の場面で4番・小園。自身、9月に入って10本目のタイムリーヒット。しかも雨で滑るように跳ねた打球は、巨人・浅野翔吾 のエラーも誘い、二塁ランナーも生還。同点に追いつきます。

しかし、勝つためにはもう1点。2アウト・三塁・一塁で、“悩める大砲”・末包。ホームランでも、会心の当たりでもありませんでしたが、魂を込めたどん詰まりの一打でついに勝ち越しに成功。マツダスタジアムは大歓声に包まれます。

そして、迎えた9回、マウンドには守護神・栗林良吏 。悪夢の6失点を喫した9月11日の巨人戦以来の登板でしたが、まずは先頭バッターの打球にすばらしい反応を見せます。

最後は変化球で空振り三振。悪夢を振り払う自己最多の38セーブ目で、チームは連敗を4でストップ。再び3位に浮上しました。(広島 5-4 巨人)