高校生が即興でいけた花で競う「全国高校生花いけバトル」の東北大会が宮城県利府町で21日開催されました。観客の心を揺さぶる高校生の熱い「花いけ」が繰り広げられました。

利府町で開かれた「全国高校生花いけバトル」の東北大会には、宮城、山形、福島から8校12チームが出場しました。生徒は2人1組となって用意された花材から5分以内に即興で花をいけます。

実況:
「ここで青コーナーが大きく振りかぶって…松の枝を…立てた!」

出来栄えを評価する「作品点」や、花をいける所作などの「表現点」、そして、観客からの評価も合わせた合計点で競います。

決勝は、常盤木学園高校と山形県の小国高校の対戦になりました。

開始早々、両チームともに大きな枝物を手にします。

実況:
「バランスを見ながら、止まるところを…うまく見つけた!」

決勝では、2人がそれぞれ作品をつくって合計点で競います。

鮮やかな花と存在感ある枝を組み合わせた常盤木学園高校の先鋒・大山さん。

小国高校のスコア219ポイントに対し、結果は…。

実況:
「常盤木学園高校、大山和奏のスコアは…220ポイント!」

わずか1ポイント差の大接戦。勝負の行方は、次鋒に託されました。

次鋒・梶原さんが真っ先に手にしたのは、全長およそ2メートルの竹。器に入れていけようとしますが…。

実況:
「なんとか入れたい、入れられる、願えば叶うはず!」

制限時間いっぱいをかけてダイナミックな作品を仕上げました。梶原さん、竹を思うようにいけることができず思わず涙が。

結果は…。

実況:
「梶原陽香のスコアは…、222ポイント!」

常盤木学園高校が優勝。悔し涙は一転、歓喜の涙へと変わりました。

常盤木学園高校2年生 梶原陽香さん 大山和奏さん:
「最後まで2人とも諦めないで、新しいことにチャレンジしたことが一番かなって思います」

常盤木学園高校2年生 大山和奏さん 梶原陽香さん 

常盤木学園高校のチームは、来年2月に香川県で開かれる全国大会に出場します。