「技能五輪」を目指して… “0.何ミリ単位”の世界

この日は、毎年夏に行われる「技能五輪(家具職種)」の予選に向けての練習。木材を、のこぎりやカンナなどの工具で削り、図面通りに組み立てて精度を競います。

課題は4本の木で出来た「枠」。単純そうに見えますが、接合部分が特に難しく、台形のように斜めに切った「ほぞ」が、ピタリと合うように作らなければなりません。

(飛騨職人学舎・玉田義卓学舎長)
「結構、難しいですね。ミリというより、“0.何ミリ”ですね」

全国大会に出場するには、予選で基準点を超える必要があります。習得に2年ほどかかる技術ですが、ここでは3か月で身に着くよう取り組んでいます。技能五輪に出場できるのは23歳以下。23歳の市丸さんにとっては、最初で最後のラストチャンスです。