中東・レバノンでの2日連続の爆発で多くの死傷者が出ています。18日は、トランシーバーとみられる無線機が一斉に爆発。その無線機にロゴがあった日本企業は「10年前に販売を終了した自社の製品の可能性もある」と説明しました。
爆発音とともに、人々はその場を一斉に離れました。爆発が起こったのは、レバノン南部の村。
さらに別の村では、群衆の中で待機する救急車両の周りで爆発。逃げ惑う人々の中で、その場に倒れこむ人の姿も。現場ではこのとき、前日に起こったポケベル型通信機器の爆発で犠牲になった人の葬儀が行われていました。
レバノンで18日、イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」のメンバーが所有していたトランシーバーとみられる無線機が一斉に爆発。イスラエルの関与が指摘されていて、25人が死亡、600人以上がけがをしました。
病院には次々と、爆発によりけがをした患者が運ばれてきます。
医師
「これは虐殺だ。犯罪だろう?別の表現があるのか?」
この爆発した無線機について、ロイター通信などは「ICOM」「Made in Japan」と記されていたと伝えています。
これを受け、大阪市の通信機器製造「アイコム」の担当者は「報道されている写真を見る限り、2014年に販売を終了している自社製品の可能性がある」とする一方、「偽物がたくさん出回った機種だ」と説明しました。
アイコム 榎本芳記 取締役経理部長
「“偽物”であるなら当社は対応のしようがない。当社の無線機に似せた爆発物を誰かが作ったのであれば、当社にとって防ぎようも何もない」
アイコムは、自社での製造段階で爆発物が入り込んだ可能性は否定したうえで、無線通信機器が爆発物として使用された可能性があるのは「残念だ」としています。
ヒズボラのメンバーを狙ったとみられるレバノンでの連日の爆発。レバノン保健相によりますと、2日間の一連の爆発で、あわせて37人が死亡、およそ3000人がけがをしたと発表しました。
ロイター通信によりますと、ヒズボラは今回の無線機について、5か月前に購入。前日に爆発したポケベルを購入したのもほぼ同時期だったということです。
また、ポケベル内には、最大3グラムの爆発物が隠されていたとしています。
使われた爆薬について、元陸上自衛隊の岩村氏は。
元陸上自衛隊第9師団長・陸将 岩村公史 氏
「たぶん、粘土のようなプラスチック爆薬を使ったのではないか。軍事用によく使う粘土のように形がいくらでも変わる爆薬で、我々は簡単に“C4”と呼んでいます。ダイナマイトの1.3倍くらいの力がある。1グラム、2グラムでも結構な効果がある」
そして、このポケベルについて、新たな事実が判明しました。アメリカのニューヨークタイムズが複数の情報機関関係者の話として、製造したハンガリーのBAC社はイスラエルが設立したダミー会社だったと伝えました。
ヒズボラはイスラエルによる犯行だと断定し、報復攻撃を示唆しています。
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