事件発生から1週間、犯行時の状況を時系列で振り返ります。

今月12日午後2時45分ごろ、郵便局の事務室で郵便局長の70代の女性が1人で勤務していたところ、事務室の隣にある和室から物音がしました。



女性が確認のため和室に行くと、男が1人で立っていて、包丁を突き付けられました。

そのまま2人は事務室に移動します。すると男は女性に「金を入れろ」と言って脅し、要求金額なども話したということです。

女性が男から差し出された黒色系のバッグに、レジ下の金庫から取り出した現金100万円を入れると、男はバッグごと現金を奪い、簡易郵便局から南の方向に走って逃走しました。

男が郵便局を出たのは午後2時50分ごろ。犯行時間は5分ほどでした。

女性はその後、女性に郵便局長の業務を委託した郵便局などに報告し、事件の発生からおよそ30分後の午後3時20分ごろ、自ら110番通報しました。



これまでの捜査で、男は郵便局の正面玄関ではなく、従業員のエリアから和室に入ってきたとみられています。

そして郵便局の2階では窓ガラスが割れているのが確認されました。



松浦亜実 記者「夕方6時を過ぎました。捜査をしているのでしょうか。2階に明かりがついているのが見えます」

警察では侵入経路の可能性も含め、窓ガラスが割れていることが今回の事件に関わりがあるのか調べを進めています。



男はどのような容姿をしていたのでしょうか。

男については、女性が近くで目撃しているほか、郵便局の事務室に設置された防犯カメラにも姿が映っていました。

男は犯行時、青色系の襟付き半袖シャツに灰色系のズボン、薄茶色のキャップに白色の軍手をしてマスク姿。メガネはかけておらず、黒の運動靴をはいていました。



警察によりますと、年齢は40代以上とみられています。

現在も発見されていない男。当時はどのようにして逃げたのでしょうか。

松浦亜実 記者「犯人はこちらの郵便局を出て南の方向に走って逃げたということです」


犯人が向かった南側の道路を歩いてみると・・・。

松浦亜実 記者「郵便局の南方向の道路は若干の下り坂になっています。近くには民家が点在していますが、この道路まっすぐ進むと、道路脇には建物は少なく山道が続いています」



郵便局から南におよそ300メートルの地点で道路が分かれます。

それぞれの道が、大通りの国道348号に出るまでの距離は・・・

5.4キロと、4.6キロ。

歩いて大通りに出るには1時間ほどかかるとみられ、徒歩のみでの移動は難しい場所に思えます。

松浦亜実 記者「現在、警察が検問を行っています」



警察ではこれまでの捜査で地域住民から、当時、現場近くでシルバーの普段見かけない車を目撃したという証言を確認しているということです。

警察では、男が走って逃げたあと、乗り物など別の移動手段を使い逃走した可能性も含めて同時間帯検問やドライブレコーダーの映像など使って調べを進めています。