山形市に住む70代の女性がNTTを名乗る自動音声ガイダンスをきっかけに700万円をだましとられる特殊詐欺被害にあいました。

警察によりますと今月9日、山形市に住む70代の女性の自宅の固定電話に電話がありました。

女性が出ると自動音声ガイダンスが流れ、「NTTです。この電話は2時間後に使えなくなります」などと言われたということです。

女性が音声ガイダンスに従ってボタンを押したところ検察庁を名乗る男が電話に出て、「あなたの口座が違法薬物の密売に悪用されています」「あなたが疑われていて口座が凍結されます」などと言われました。

その後、携帯電話の番号を相手に教えた女性は、「口座に入っている金を調べる必要がある」などと言われたことから金融機関から700万円を引き出し、指示に従って自宅のカーポートに現金を置いたということです。

しばらくして、現金はなくなっていました。

その翌日、女性の家を訪れた警察官に女性が事情を話したところ詐欺であることが分かったということです。

また、新庄市では60代の女性が、自宅の固定電話に金融機関の職員を名乗る男から電話があったことをきっかけにおよそ50万円の被害にあっています。

警察ではこうした電話があった場合にはいったん電話を切り、すぐに家族に相談するか警察に通報するよう呼び掛けています。