全身に発疹し、発熱などの症状を引き起こす水ぼうそうの感染者が福岡県で急増しています。
感染力が極めて強いため、福岡県は気になる症状がある場合は医療機関を受診するよう呼びかけています。
前週の2.76倍に

福岡県の感染症発生動向調査によりますと、9月8日までの1週間で、水痘いわゆる水ぼうそうの感染が47件報告され、前の週に比べて2.76倍に増えています。
福岡県医師会 稲光毅 常任理事「非常に流行しやすい疾患なので、クラスで水ぼうそうの子が出たりすると、そのクラス内での発生とかいうことはあるかもしれません。1歳から3歳までの間に、水痘ワクチンを2回接種を受けることになってまして、強い接触の機会がない限りは感染は広がりません」
9歳以下が90%以上

水ぼうそうは9歳以下の発症率が90%以上を占めるウイルス性の感染症です。
2~3週間の潜伏期間があり、発疹や発熱の症状が出ます。
頭や口の中にも水疱ができるのが特徴です。

桜坂なかやまこどもクリニック 中山英樹 院長「水ぼうそうのウイルスは非常に感染力が強くて、はしかの次に感染が強い。飛沫感染もしますし、接触感染もするし、空気感染もします。もちろん大人もかかります。大人がかかると、子供より大人の方が重症化して、熱が続いたり、発疹も非常にひどくなったりする。りあるいは合併症として肺炎や、髄膜炎のリスクが上がってきます。ワクチンを打っていれば軽症で済みますし、抗ウイルス薬がありますので、それを飲んでいただければ、数日から1週間以内に全てかさぶたになって、感染力がないという風に判断します。」