土地取り引きの目安となる価格「地価」が17日に公表され、福島県内の土地の平均変動率は5年連続でマイナスとなりました。一方で、郡山市とその周辺などでは価格が上昇していて、明暗が分かれています。
県によりますと、今年7月1日現在の県内の住宅地、商業地、工業地の地価の平均変動率はマイナス0.1%で、5年連続でマイナスとなりました。下落率は0.1ポイント縮小したものの、全国平均の1.4%を下回っています。
一方で、8つの市町村では上昇していて、最も高かったのは郡山市で+3.8%。本宮市(+0.2%)や須賀川市(+0.5%)、大玉村(0.5%)など郡山周辺でも価格が上昇しました。他に、福島市(1.0%)、鏡石町(+1.0%)、西郷村(+0.9%)、いわき市(+0.1%)で上昇しています。
住宅地で最も高かったのは、郡山市神明町で、1平方メートルあたり13万5000円で、12年連続での上昇です。郡山駅にも近い、市の中心部で住宅の需要が高まっているということです。
また、商業地で最も高かったのは、郡山市中町で新型コロナの5類移行で人出が増えた影響などから、1平方メートルあたり28万円となりました。この場所が最高価格となったのは40年連続です。
また、商業地の変動率の上昇順位をみると、1位は郡山市麓山の9.7%で、4位までを郡山市が占めています。5位は福島市宮下町で+6.4%。要因は「福島駅東口の再開発が進行中」で、地価は上昇基調だということです。
一方、県内の住宅地で下落率が最も大きかったのは、去年9月、記録的な大雨で浸水被害を受けたいわき市内郷白水町で7.5%下落しました。














