「はあ…ため息だけ」記録的な暑さは秋の味覚「梨」にも影響

記録的な暑さは、秋の味覚にも大きな影響を与えています。

収穫間近の梨を次々と捨てる梨農家。梨を見せてもらうと、黒いシミが…

大津園 梨農家 中野津義さん(78)
「高温障害でだめ。ひどいよ、真っ赤だ。困ったもんだ、しょうがないよ…」

梨の生産が盛んな千葉県市川市では、猛暑と強い日差しの影響で実の表面が黒く変色して痛む「日焼け」の被害が出ています。

特に被害が出ているのは暑さに弱い「新高」という品種。本来、新高は実が丸く、大きいことから、彼岸の供え物や贈り物として人気が高い品種です。

この夏の猛暑によって廃棄される新高の被害額は数百万円にものぼるといいます。

大津園 梨農家 中野津義さん(78)
「大体6個入りで4000円で売れるんだから…それを計算すると、大きいですよ。いやあ…ため息だけだ、つくのは」

中野さんは新高の栽培をやめることも考えているといいます。

14日(土)も16の都府県に熱中症警戒アラートが発表されるなど、この3連休も季節外れの暑さに注意が必要です。