中村さんは、ジェンダーが多様化し、使う言葉も多様になった今、「正しい言葉」にとらわれず自分の選んだ言葉で自分の考えを表明してほしいといいます。

関東学院大学経営学部経営学科 中村桃子教授
「今いろんな言葉をみんなが使って試行錯誤している。それは悩みの1つでもありますが、いろんな言葉があってみんながいろんな言葉を使える社会って、それはそれで多様性のある社会だと思うんです」

【取材後記】
実は、記者も話し相手の配偶者の呼び方で失敗した経験があります。
丁寧にお伝えするつもりで「ご主人は…」と言葉を発したところ、ジェンダー問題に敏感なお相手の女性は少し気分を害した様子…
彼女のジェンダー観を事前に知っていればもう少し違った言葉選びができたはず…『やってしまった!』と落ち込んだものです。

今回の取材を通して、呼び方1つにその人の考えや背景がにじみ出るものなのだと改めて実感しました。
自分はどんな言葉を使っていくのか…しっかり考えて自ら選んでいきたいと思います。