配偶者の呼び方問題、専門家は…

「過去25年ぐらいの間に、自分のパートナーを人前でどう呼ぶかっていうのがすごく大きく変化しています」

そう話すのは、言語学やジェンダーが専門の、関東学院大学・中村桃子教授です。

関東学院大学 中村桃子教授

関東学院大学経営学部経営学科 中村桃子教授
「2000年ちょっと前ごろは、一番多かったのが『主人』と『家内』という呼び方だったんですけど、現在は『夫』と『妻』が一番多い。
『主人』『家内』という言葉は主従関係を表してしまうので使いたくないっていうのが一般的な流れとして1つあります。」

中村さんによると、『主人』『旦那』『亭主』といった呼び方は、古い時代の主従関係を引きずっている言葉。
また、『家内』『奥さん』も「家の中(奥)にいる」という意味合いで、今は「そういう言葉で呼ばれたくない」と感じる女性も増えているといいます。

関東学院大学経営学部経営学科 中村桃子教授
「例えば、あるタレントさんがパートナーのことを『嫁』と言って、ネットで炎上したことがありました。
その人にとっては当たり前だけれど、他の人はその言葉から色んな意味を読み取って嫌悪感を抱くこともある。自分のパートナーをどう呼ぶかっていうのも結構難しいところがあります。」