大阪府堺市の自宅で妻と長女を殺害した疑いで指名手配されているブラジル国籍の夫が、地元の警察から出頭要請があれば応じることを弁護士を通じて明らかにしました。

 殺人容疑で指名手配されているバルボサ・アンデルソン・ロブソン容疑者(33)は、今年8月20日ごろ、妻の荒牧愛美さん(29)と長女のリリィちゃん(3)を殺害した疑いが持たれています。

 バルボサ容疑者の弁護士によりますと、バルボサ容疑者がブラジルに帰国していることを明らかにしたうえで、地元警察から聴取は行われていないとしていますが、出頭要請があれば応じるということです。また、地元メディアによりますと、バルボサ容疑者は自身のSNSに“妻が娘を殺害し、自分が妻を殺害した”というコメントを残していたとしています。

 一方で、バルボサ容疑者は出国した日に、元勤務先の関係者に「骨折して2週間休む」と虚偽の連絡をしていました。

 (元勤務先の関係者)
 「まじめに勤務していたんですけど、叱ると感情を抑えられないような、よくキレるというような感じ。(休むとの連絡を受け)電話をするようにと言ったが、その後全く連絡がない」

 警察によりますと、防犯カメラの映像では骨折している様子はなく、バルボサ容疑者が犯行の発覚を遅らせるためにうその説明をしたとみられ、大阪府警は国際手配も視野に捜査しています。