2023年12月、山口県山陽小野田市の自宅で、妻の首を絞めて殺害しようとしたとされる男の裁判員裁判で、検察は懲役5年を求刑し審理を終えました。

殺人未遂の罪に問われているのは、山陽小野田市の無職の男(77)です。

起訴状によりますと男はは2023年12月17日、自宅で寝ていた当時73歳の妻の首を絞めて殺害しようとしたとされます。裁判の争点は妻が殺害されることに同意していたかどうかです。

きょうの公判で検察側は、妻が男に首に手をかけられたとき「死にたくない」と言ったことから、弁護側が主張する同意殺人未遂罪にはあたらない。妻の意識がおよそ1か月間戻らず、脳死になるおそれがあるなど結果が重大だったなどとして、懲役5年を求刑しました。

弁護側は、妻に抵抗した痕跡がないことから、同意殺人未遂罪が成立するとして執行猶予の付いた判決を求めました。

裁判員裁判で審理され、判決は今月20日に言い渡されます。