大阪府堺市で妻子が殺害された事件。ブラジルに逃げたとみられる夫は、犯行後に元勤務先へうその連絡をしていたことがわかりました。

 今年8月、堺市東区の集合住宅の一室で荒牧愛美さん(29)と長女のリリィちゃん(3)が殺害された事件で、警察は同居していたブラジル国籍の夫のバルボサ・アンデルソン・ロブソン容疑者(33)を殺人容疑で指名手配しています。

 9月2日、バルボサ容疑者の元勤務先の関係者が取材に応じました。バルボサ容疑者からは犯行後の8月22日朝から夕方にかけて「けがをしたので病院にいく」「骨折して2週間休む」との連絡があったということです。

 (元勤務先の関係者)
 「まじめに勤務していたんですけど、叱ると感情を抑えられず、よくキレるという感じ。(休むとの連絡を受け)電話をするようにと言って電話を切ったが、その後全く連絡がない」

 一方、警察によりますと、防犯カメラの映像から骨折している様子は確認できず、バルボサ容疑者がうその説明をしていたとみられます。

 バルボサ容疑者は8月22日夜には成田空港からブラジルに向けて出国したとみられていて、警察は、国際手配も視野に捜査しています。

 (情報提供先:黒山警察署・捜査一課 072-362-1234)