東京に本社を置く国内有数の農薬メーカーが岩手県北上市に工場を建設しました。国内での製造強化に向けたもので、ものづくり都市・北上市への産業集積が更に進むことになります。
新しい製造棟が完成したのは東京に本社を置く農薬メーカー、「MMアグロケミカル」の岩手工場です。2日は県や市の関係者を招いて竣工式が行われました。
岩手工場は半導体大手のキオクシアなどが立ち並ぶ北上工業団地内に建設されました。医薬品を製造していた工場をおよそ40億円かけて改修、整備したもので、いもち病に効果を発揮する殺菌剤「プロベナゾール」とミツバチなどの昆虫には影響を与えない生態系に配慮した殺虫剤「フルピリミン」を製造します。
全体の敷地面積は14万平方メートル、うち新製造棟は2100平方メートルです。中国国内の不安定要素などから国内製造拠点を強化するため北上市が選ばれたことになります。当初は30人程度で稼働し、2025年には50人まで増員する方針です。
(MMアグロケミカル 麓康紀社長)
「我々も世界に向けて大きく成長していかなくてはならないと思っている。そのためにも貴重な人材を獲得して、生産を継続していきたい」
年間の生産量は最大で1000トンとなり、商品によっては全国の農家の年間使用量をまかなうほか、インドを始め海外への輸出も視野に入れています。
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