
定数48の県議会は、与党が23議席、野党・中立勢力も23議席と拮抗しています。補欠選挙の1議席が、県議会での主導権争いに直結するのです。
2日にこの1議席を争って立候補を届け出たのは4人。オール沖縄、自民、中立2人の4人の顔ぶれが揃いました。
上原快佐候補
「県政運営をデニー知事と進めていくためには、過半数の与党の議席は絶対条件だと思っているので非常に大きな責任を感じている」
オール沖縄勢力からは上原快佐(うえはら・かいざ)さん(42)。那覇市長選挙への出馬のために県議を辞職した翁長雄治さんから後継指名を受けました。

上原快佐候補
「玉城デニー県政を支える与党議員のひとりとして、この沖縄の課題そして那覇市の課題を解決していきたい」
参政党の公認で出馬したのは、こちらも前の那覇市議・仲松寛(なかまつ・ひろし)
さん(59)です。

仲松寛候補
「右左じゃないよ。真ん中もあるじゃないかという選択肢を、選挙を通じて有権者に広げていく」
2014年、自民党を離れてオール沖縄に合流した保守系グループ「新風会」のひとり。自民党とオール沖縄双方の経験が自身の強みと話します。玉城県政には中立の立場です。
自民党が擁立したのは…

下地ななえ候補
「正直お話頂いたときはびっくりしました。このコロナに対して、企業支援と、そこで働く人たちの支援を、佐喜真淳さんと一緒になって取り組んでいきたいと考えております」
エステサロン経営の下地ななえ(しもじ・ななえ)さんです。ホテル「Mr.KINJYO」の社長を名乗り、広告塔としての活躍も記憶に新しい下地さん。自民党からの打診を受けて、1日で決意したと話し、女性が活躍できる沖縄づくりを訴えました。
NPO法人にじのはしファンドの代表を務める糸数未希(いとかず・みき)さん(49)。

糸数未希候補
「NPOを通して見えてきた社会課題、そして解決できること、やっぱり難しいことを感じながら政治の世界でしっかりと活動の場を広げていきたい」
無所属・中立の立場をとる糸数さんは、前参議院議員で、オール沖縄を支えてきた糸数慶子さんの長女。NPOでの活動を生かし、子どもの居場所づくりを重点政策に掲げます。
1つの議席を4人で争う県議補選、混戦が予想されます。