青森県むつ市の特産品である、ワインの仕込みに使われるブドウの収穫が始まりました。2023年に悩まされたクマの食害は、これまでのところ確認されていないということです。
ブドウの収穫が始まったのは、むつ市の「サンマモルワイナリー」のグループ会社で、ブドウの生産などを行っている「エムケイヴィンヤード」です。
9日はむつ市川内町にあるブドウ畑で、従業員など13人が白ワイン用の「シュロンブルガー」と呼ばれる品種のブドウを収穫していきました。
関係者によりますと、今シーズンは雨が少なく天候に恵まれたことで、ブドウの生育が順調にすすみ、2023年よりも10日ほど早く収穫を始められたということです。
エムケイヴィンヤード 圃場管理部 納谷礼司 農場長
「糖度と酸度のバランスが取れた良品質なブドウになっていると思います。良質なブドウをたくさん収穫して、美味しいワインを皆さんに飲んでいただけたらと思います」
農場では昨シーズン、約3トンのブドウがクマによる食害を受けましたが、サンマモルワイナリーでは8月、電気柵を設置するなど対策を進めた結果、これまでに被害は確認されていないということです。
ワイン用のブドウの収穫は10月中旬頃まで行われる予定で、今シーズンは約40トンの収穫を見込んでいます。