実現すれば過去最大の規模になる海外企業による買収提案。セブン&アイはきょう、カナダ企業の提案が「著しく過小評価」だとして、賛同しない方針を表明しました。
午前9時前。セブン&アイが一つの文書を公開しました。
セブン&アイの書簡
「潜在的な株主価値の短中期的な実現について、著しく過小評価している」
これは巨額の買収を提案してきたカナダのクシュタール社への回答。
世界31の国や地域で「サークルK」などを展開するクシュタールは、ガソリンなどの「燃料販売」が主力です。脱炭素の流れのなか、「食」に強みをもつセブンをターゲットに定めたとみられる買収提案の存在が明らかになったのは先月なかごろ。
そのとき関係者の一人はJNNの取材にこうつぶやいていました。
セブン&アイ 関係者
「なめられた提案だ」
きょうの文書でもセブンは、▼企業価値が正当に評価されたものではなく、▼買収にむけた課題の具体的な検討も足りないと強く反発。
買収金額も提案時の為替レートで6兆円程度と、セブンの時価総額をわずかに上回る額でしかなかったことも明らかにしたのです。そして…
「提案には賛同しかねます」
一方のクシュタール、文書の公表からさかのぼること12時間、買収に自信をのぞかせてました。
カナダ クシュタール社(きのう)
「必要であれば、より巨額の提案もできる。私たちには支援してくれる強力な銀行やパートナーもいる」
両社の溝が大きいなか、買収提案の行方について専門家は…
桃山学院大学 経営学部 小嶌正稔 教授
「少なくともクシュタールにすれば、これでセブンを諦めるわけにはいかない。十分な検証をしたうえで、再提案をしてくると思う」
経営の効率性をめぐる批判も強い巨大流通グループ「セブン&アイ」。プレッシャーのなかでの舵取りが続きそうです。
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