ペットボトルを永遠に再利用できる”夢の技術”課題は・・・
ペットボトルからペットボトルへ。
捨てることなく永遠に再利用できる夢のような技術ですが、課題は、通常のPET樹脂と比べコストが約2倍かかることです。
それでも環境への関心の高まりを受け、再生PET樹脂は需要が増えてきたといいます。
見慣れた姿に再生”コスト高でも当たり前の社会に”
福岡市のペットボトルが最後にたどり着いたのは静岡県の飲料メーカーです。

再生樹脂からプリフォームと呼ばれる小さなペットボトルを作り、そこに空気を注入すると2リットルのペットボトルが完成。
瞬く間に、普段よく見かけるお茶になりました。

アサヒ飲料では2030年までに100%リサイクル素材、もしくはバイオ由来の素材に変えていく計画です。
アサヒ飲料 未来創造本部 平松原也 チーフプロデューサー「海洋プラスチックの問題とかもありますので、消費者の目が厳しくなっていると思っています。CO2排出を抑えられるリサイクル素材に変えていき、PETをきちんと存続させていくというところが重要かなと思っています。コストはしょうがないと」

課題はコストと、ペットボトルを全て回収する仕組みづくり。
自治体が水平リサイクルに取り組むことは、課題解決の大きな一歩と言えます。
福岡市環境局 循環型社会推進部 飯干智希 課長「今、ベール化したものをそれぞれのリサイクル業者に売却をしているという状況で、約2億円の売却収益になります。こうやって水平リサイクルされてまた市民の元にかえって来るということが日常的になる、常識になっていくような社会になっていけばいいかなという風に考えています。」