8月に発表された「1人乗りの超小型EV車」が、いま大きな注目を集めています。作ったのはYouTuber!?この車にかけた思いを取材しました。

街中を颯爽と、かわいらしい車が走ります。
いま注目の小型モビリティ「mibot」は、8月23日に予約受付が始まると、3日間で300台を超える予約が殺到しました。
そのEVを、東広島市の「KGモーターズ」で開発しています。

代表取締役の楠一成さんは、「くっすんガレージ モーターズ」というYouTubeチャンネルで、オリジナルEVの開発を定期的に投稿。YouTuberから自動車メーカーを目指す、大きな挑戦をしています。
そんなKGモーターズの小型モビリティ「mibot」(ミボット)の特徴について…
KGモーターズ 楠一成 代表取締役
「小型モビリティの中でも、原付ミニカーという原付の仲間。コストが非常に安く低く、ユーザーが持てる。より小さなエネルギーで動かせる。地球にもいい乗り物」
さらに愛らしいデザインについて、楠代表取締役は「懐かしさ、ノスタルジーみたいなところはかなり意識して作っている」と話しました。

「mibot」は、一人乗りでありながら全幅1m13cmだといいます。一般的な軽自動車(4人乗り)の全幅は1m47.5cmです。
記者
「広いです。私、結構大きめですが、すごくゆったりしています。あと、全面、窓ガラスでなんか広く感じます」

さらに運転席の前方には広いスペースがあり、エネルギーを吸収するゾーンとして、衝突性能を考えられた作りになっています。安全面にも考慮された小型モビリティということです。

記者
「(走りは)静かです。パワーがすごいですね」
KGモーターズ 楠一成 代表取締役
「モーター自体は非常に小さいんですけど軽いので、ちょっとの力で力強く進むといったような乗り物」
原付バイク並みのコストで、狭い道でもスイスイ移動できます。
運転が苦手な人も、得意な人も、ワクワクするような車を目指して、日々開発に勤しんでいると話します。
KGモーターズ 楠一成 代表取締役
「ただただ設計やって、それで終わりというわけではなくて、その後、実験・評価というのがもう無数にあるっていうような感じ」

「もう心折れそうになりますよ」
自動車メーカーとして、より高い性能を求め試作を繰り返し、来年、量産販売を目指しています。