昭和41年(1966)9月、天草五橋が開通した日の映像です。天草の島々を五つの橋でむすぶ総延長17.4Kmの道路は、真珠の養殖がさかんな地域ということから<天草パールライン>の名付けられました。

現在通行料は無料ですが、開業当初は有料で普通車は800円*かかったそうです。 開業初日はこの天草パールラインにおよそ1万台の車が押し掛け、料金徴収所には早朝から長い車が列ができました。当時ニュースはこう伝えています。「開通1日目の天草五橋は大勢の観光客で賑わいました。今朝5時前には一番乗りを狙って昨夜からつめかけた徹夜組の車50台が1号橋の料金徴収所前に列を作りました。先頭のお客さんには道路公団から花束と記念品が贈られました。

また今日から熊本市と本渡市(現:天草市)を結ぶ快速バス<あまくさ号>も走りはじめました。今朝7時過ぎから発車式が行われ、産交ブラスバンドの演奏する中、一番バスが出発していきました。

天草五橋の開通で盛り上がる一方、港の発船場には人影も少なく、船内も閑散としていました。

これまで島民たちの足として活躍してきた客船も橋の開通でいよいよ役目を終えようとしています。」

*(引用)天草宝島観光協会「天草の橋」天草五橋特集