鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センター 上田敬博 センター長
「包丁で指を切ったと。1センチくらいで出血は止まっているという状況で救急車を呼んだりとか、2年前に処方された薬が効くのかとか…そいう問い合わせが深夜3時・4時にあったりとか。
そういう所のリテラシーを改善しないといけないかなと思う」
二次救急が搬送受け入れを断った場合、三次救急である鳥大病院救命救急センターで患者を受け入れなければなりません。
しかし…。

「通常診療は待ち時間が長いので時間外受診を希望する」
「歩行は可能だが5日前から腰が痛い」
去年1年間に対応した搬送患者の実に半数以上が、こうした緊急性のないケース。
こうした要請が、重症患者への適切な医療提供の妨げとなっているのです。
鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センター 上田敬博 センター長
「今、若い子が来てくれてますけども、彼らが夢をもって希望を持って勤務できる環境を維持するためには、自分たちの努力だけでは不十分。市民とか患者さんが協力して適切な医療機関を受診して、三次医療機関に負担をかけない協力も、今後は必要になってきます」
鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センター 藤井直人 医師
「大丈夫ー?」
この日、藤井医師が訪ねたのは、ICUに入院する男性患者。
やけどのオペを行なった、あの高齢男性です。