台風10号で突風による被害を受けた地域では、2日も住民らが片づけ作業に追われました。
被災者からは、今後の生活への不安の声も聞かれました。
2日午後、宮崎市の大淀を訪れた清山市長。突風被害の状況を確認しました。
(住人)
「こわかった。初めてでしたね、何十年もここに住んで」
(宮崎市 清山知憲市長)
「いろいろ意見を聞きながら、スピード感を持って対応していきたい」
広い範囲に広がっている宮崎市の突風被害。
城ケ崎に住むこちらの男性の家は、突風により屋根が半分飛ばされました。
築20年の家は、住むことができない状態となっています。
(住民)
「雨漏りとかが1階の方とかも広がっているので、見た目は屋根が片方だが、実際は住める状態ではなくて」
市営住宅への入居が決まっているものの、足となる車が使えないなど、今後の不安が尽きません。
(住民)
「起こったことはしょうがないので、次前向きにどうするかをやっている最中」
(廣末圭治記者)
「宮崎市佐土原町の福島地区です。突風の被害が大きかったこちらの地区では、きょうも暑い中住民の片付け作業が行われています」
宮崎市佐土原町では、大炊田から福島までの3キロで、先月29日の午前1時ごろ突風が吹いたと見られています。
福島地区では、住民らが片付けに追われていました。
こちらの住宅は、突風により飛んできた木材が壁に突き刺さるなどの被害が出ました。
当時の様子について住民は…
(住民)
「竜巻は渦巻くのは外だけではない。家の中も渦巻く。真っ白じゃない。ちょっと黒味がかったような(風)が家の中を回る」
さらに、家の2階は…
(廣末記者)
「2階の部屋の天井が全部吹き飛んでしまっています」
当時、2階には3歳の孫と、その母親が寝ていたということです。
けがはなかったものの、突風の恐怖は住民の心に深い傷を残しています。
(妻)「竜巻怖かった」
(夫)「すごかった。口では表せないくらいひどかった」
また、こちらの釣り具店を兼ねた住宅では、突風被害で住むことができない状態になっています。
(釣り具店店主)
「何もかもめちゃくちゃになったからもう立ち直れない。(夫婦)2人とも70代後半になっているから、もう年金生活になる。仕事ができなくなるから」
現在、宮崎市が提供する市営住宅への入居を検討していますが、すぐには移れないといいます。
(釣り具店店主)
「(入居の)届けを出す暇もない。片づけをしているから」
今後の生活への不安を抱えながらの復旧作業となっています。
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