ある3冊の本が、ネット通販大手のサイトで販売停止となり、大きな話題となっています。
販売停止となった理由は、鳥取県の条例にあるというのですが…一体どういうことなのでしょうか。

「数百万円じゃきかないです。」
売り上げダウンを嘆くのは、東京の出版社「三才ブックス」の小野浩章さん。

2022年2月、三才ブックスが出版した書籍3冊が、ネット通販大手のアマゾンのサイトで突然販売停止になっていることに気付いたと言います。


その3冊とは「アリエナイ医学事典」「アリエナイ工作事典」「裏グッズカタログ2022」。
販売停止の理由は、鳥取県の条例だというのです。


三才ブックス 小野浩章さん
「アマゾン側に問い合わせたところ、鳥取県で条例が改正されたことにより、インターネット通販も青少年に対しての販売を制限することを適用するということがあったので、それを理由に販売を停止するというような回答をいただきました」

2022年1月、鳥取県青少年問題協議会有害図書類指定審査部会を経て、この3冊が「有害図書」に指定されました。
鳥取県は2020年、青少年健全育成条例を改正。指定した有害図書の販売禁止はインターネットサイト事業者にも適用されることになっていました。


三才ブックス 小野浩章さん
「一般の書店とは売り上げは別として、ネット通販で言うと、色んなサイトがありますが、アマゾンが9割と言っても過言ではないくらい非常に大きなシェアを占めているので、非常に困っているというのが正直なところです」