8月28日に大阪の阪神梅田本店で始まった「質流れ品大バザール」。全国から22の質店が集まり、バッグや時計、ジュエリー類など約15万点が並びます。今回で40回目を迎えた阪神の名物催事、過去には1日で4億円を売り上げたこともあるということです。取材班は会場を取り仕切る“催事のプロ”に密着し、開催までの3か月間の奮闘を追いました。
“催事のプロ”だが「質流れ市」の担当は今回が初

ここ数年、値上げラッシュが続くハイブランド。それゆえに、少しでも手ごろに買おうと中古品の人気も高まっていて、「質流れ品大バザール」も例年以上に熱気を帯びています。会場を取り仕切るのは、“催事のプロ”小田匠一郎さん(44)。これまで100以上の催しを手掛けてきましたが、「質流れ市」は今回が初めてです。
(阪神梅田本店・催事企画担当 小田匠一郎さん 8月28日)「初めてなので、手探りな部分もあった。プレッシャーを感じながらやっていましたね」
今年6月、小田さんはオフィスでひっきりなしに電話をかけていました。
(小田匠一郎さん)「どれだけ商品を集めてもらえるかが成功するかどうかの鍵になりますので、定期的にご連絡しています。『頼むよ!』という感じです」
20年前に入社した小田さん。紳士服売り場などを経験した後、13年前に催事担当に抜擢されました。これまで、「北海道物産展」から「海のいきもの展」まで、幅広いジャンルの催しを手がけてきました。
7月下旬、小田さんは神戸の質店にいました。数ある質流れ品の中でも、今回の催事で特に集めたいものが「リュックサック」。街中でリュックスタイルを目にする機会が増えているため、充実させれば必ず人気コーナーになるとふんだのです。
(小田匠一郎さん)「リュック系やバックパック系ってありますか?仕事されている女性とか、遊びに行かれる方も、かっこいいバッグパックを背負っている人を見かけるようになって、傾向として増えているのかなと思ったので」
(鑑定質屋ゲンロク 森谷博章さん)「それはちょっと、私も把握していなかったですね。あらためて勉強になりました」
狙いを説明し、リュックを集めてもらえることになりました。
一方、苦戦していたのがジュエリー類です。指輪1つで数百万円はざらにある世界。小田さんの前任者・連藤誠一郎さんは「質流れ市」に20年以上携わってきた大ベテランで、鑑定士の資格も持っていた“宝石の目利きのプロ”でした。知識では前任者に遠く及ばないだけに、焦りは募ります。
(小田匠一郎さん)「女性に比較的人気の傾向は?」
(天六 まるみや 西村壮史さん)「年配の方はゴージャスなものですね。若めの方ですと“重ね付け”が流行っていますね」
小田さんが大切にしているのは、出展者の話に耳を傾けること。これが催事成功の秘訣だといいます。
(小田匠一郎さん)「催しって、ひとつひとつ全然性格も違いますし、関わる方もガラッと変わっていくので、『前やっていた催しがこうだった』というのが通用しない仕事なんです。一緒にやる方のお話をまずは聞くのが自然と身についてきた」














