9月1日、開幕を迎える全国高校ラグビー大会宮城県予選。花園を目指し今年は9チームが出場、複数の学校で編成する合同チームら、今大会に挑む高校ラガーマンの思いに迫りました。
25日日曜日、休日の朝9時半。合同チームの練習はまず、全体ミーティングから始まります。

合同チーム(古川工業高校) 山路大一総監督:
「いろいろな苦労が単独(出場)の学校と違ってあるので、感謝を伝えなければいけない」

単独での出場が叶わなかった学校で構成される合同チーム。今年は過去最多8校で編成されます。全員が集まって練習できるのは月に2・3回だけ。山路大一総監督も合同チームの難しさを語ります。
山路大一総監督:
「組織のディフェンス練習やサインを使ったプレーは普段はできないですし、少ない機会で組織的な動きを身につくまでやるというのが、なかなか難しいところでしたね」

そんな合同チームは限られた時間で練習試合を多く組み、実戦の中でレベルアップを図ってきました。本番前、最後の練習後にはマネージャーが手作りのお守りをプレゼント。支えてくれる人々への感謝を胸にあさって大会初戦に臨みます。
合同チーム主将(多賀城高校) 菅野玲選手:
「先生方や家族の協力があって(練習が)開催されているので、そこは本当に感謝して、ほかのチームよりもしっかり感謝を見せたい」

一方、第三シードで出場の仙台第三高校は、今年就任したOBの木村祥太郎新監督の元、51年ぶりの花園を目指し、練習に熱が入ります。

チームを束ねるのは、キャプテンの齊藤慧士郎選手。宮城選抜でもスタメンを張る実力の持ち主です。
仙台三高 齊藤慧士郎主将:
「自分はキャプテンであり、3年生で唯一の(ラグビー)経験者でもあるので、ずっとラグビーをやってきた知識や技術を、なるべくチームメイトに還元できればと思って、こういうことをした方がいいなと思ったところはチームメイトに伝えるようにしています」

近年は遠ざかっている決勝の舞台へ。仙台三高は9月7日、大会初戦を迎えます。
仙台三高 齊藤慧士郎主将:
「ここ5年くらいは準優勝や、1回戦で負けてきて、ずっと悔しい思いも3年生や2年生もわかっていると思うので、まずは初戦の9月7日の白石工業戦に向けてギアはだんだん高まってきている」

9月1日開幕する高校ラグビー大会宮城県予選。開幕戦は仙台工業と石巻工業の対戦です。初日の第2試合には合同チームが登場。第4シードの利府と対戦します。第3シード仙台三高は9月7日、2回戦から登場です。