山形県はきょう、本格的な稲刈りの時期を前に、コメの状況を確認する連絡会議を開きました。
今年のコメは順調に生育しているものの、高温の影響で刈り取り時期が例年よりも
1週間ほど早まる見込みで、適期刈り取りに一層注意が必要です。
会議には、県やJAの関係者などが参加し、県内各地域での、はえぬき・つや姫・雪若丸の生育状況が報告されました。

去年の県産米は、夏場の高温の影響で、一等米比率が5割を下回り、過去最低となりました。

先ほど国が発表した今月15日現在の作柄予測によると、山形県のコメは「やや良(りょう)」と見込まれています。
会議でも春頃から高温に対応した栽培などを行ってきたため、去年よりも品質が良好なことが報告されました。
しかし、生育が早まっているため、今シーズンの刈り取り適期の始まりは、県平均で「雪若丸」が来月6日、「はえぬき」は来月7日、「つや姫」が来月12日と、
いずれも平年より1週間程度早まる見込みです。

刈り取りが遅れると、米が割れる胴割れや茶米の発生が高まり、品質低下につながってしまいます。
県では、刈り取り時期が平年よりも早まっていることから一層適期刈り取りを意識してほしいとしています。

県農林水産部 矢野真二 課長補佐「春から農家のみなさまには高温に対応した栽培ということで、ずっと取り組んでいただきました。美味しいお米を消費者の皆様に届けられるように稲刈りをしっかり適期内にしていただきたい」

県ではキャラバンなども行い、引き続き、生産者への呼びかけを徹底していくとしています。