循環器内科の江尻先生

今回循環器内科の江尻先生が登場しました。循環器内科と心臓外科(循環器外科)が仲が良いのは珍しいと椎名さんは言っていましたが、そんなことはないんですよ(仲が悪いところは悪いのかな)。

我々心臓外科は循環器内科の先生方が内科では治療が難しいとなった時に患者さんを紹介していただき手術をします。循環器内科の守備範囲は非常に広く、循環器疾患の診断検査(冠動脈のカテーテル検査と治療、電気生理検査と治療、心臓エコー等検査、心臓リハビリ、弁のカテーテル治療、末梢血管検査治療等)すべてを網羅しています。胸が痛くなったり、動悸がしたり、症状が出た時に最初に診てもらうのが循環器内科の先生で、そのまま治療できるなら内科で治療して、難しい場合は心臓外科に紹介されるわけです。

我々は内科の先生方の正確な診断の上で、手術をした方が患者さんが長生きできる可能性が高い場合のみ手術をしています。ブラックペアンを見ていると狭心症心筋梗塞なら全てダイレクトアナストモーシス!と思ってしまいがちですが、ほとんどはカテーテルや薬剤で治療可能なのです。

またドラマではほとんど心臓外科医しか出てきませんが、心臓外科医(専門医)は日本におよそ2000人くらいしかいません。一方循環器内科の先生は正確な数字は分かりませんが、15000人程度はいらっしゃいます。