宮城県石巻市で、養殖ノリの種付け作業が始まり、浜には水車が回転する音が響き渡っています。

石巻市渡波地区で始まったノリの種付け作業には、地元の漁師らおよそ60人が参加しました。水車に巻き付けた網の長さは18メートルあります。何度も回転させることで水中のノリの胞子を網の隅々に付着させます。

昨シーズン、石巻湾の養殖ノリは、高い水温のため生産量が2割以上落ち込みました。全国的な不作で高値で取り引きされたということです。

県漁協石巻湾支所 阿部泰輔のり部会長:
「去年は全国的な不作で単価が高かったので良かった。量的なものは例年から比べると7割から8割だった。それを10割にどのようにしていけるかが課題」

県漁協石巻湾支所 阿部泰輔のり部会長

種付け作業は9月10日ごろまで続き、収穫は11月上旬から始まる見通しです。今シーズンは、6000万枚の生産を見込んでいます。