大雨被害など災害時に重要となる水の確保。そこで注目されているのが、井戸の活用です。
きょう、寒河江市の避難所に、災害時に役立つ「防災井戸」が設置されました。この「防災井戸」誰でも簡単に使えて、災害時に力を発揮してくれそうです。
こちらが、寒河江市文化センターに設置された防災井戸です。

井戸の掘削や地質調査事業に取り組む高田地研から寒河江市に贈られ、防災井戸が市に設置されたのは今回が初めてです。
大内希美アナウンサー「こちらの防災井戸、電気を必要とせず、こうして少し力をかけただけで簡単に水を出すことが出来ます。そしてこちら井戸水だからこそ1年を通して同じ温度の水が使えるということです」

井戸水からはひと漕ぎでおよそ500ミリリットルの水が出て、水温は13度。
夏は冷たく、冬は温かく感じられるということです。
実際に防災井戸を使ってみた子供は・・・
小学生は「思ったよりも軽くて、僕よりも小さい子でもしっかり水を出せると思うので、大丈夫だと思う」

きょうは贈呈式が行われ、高田地研の高田誠社長から、寒河江市の佐藤市長に目録が手渡されました。

佐藤洋樹 寒河江市長「大雨などがあって避難を余儀なくされる場合が多々想定されるが、そこで大事なのはライフライン。とりわけ水というのはいろいろな面で重要だと思うし、我々も大事に使わせていただければと思う」

高田地研工事部 伊藤 寿 部長「災害はないのが一番良いが、寒河江市の避難所にこういう井戸があるということを認識いただくことで、少しでも安心に繋がればと」
この防災井戸は災害などの非常時に解放され、シャワーやトイレなどの生活用水として使えるということで、災害時の大きな支えとなりそうです。
