マスクや簡易トイレなどの衛生用品を災害時に無償で提供する自動販売機が29日、岩手県内で初めて設置されました。

この自動販売機は、岩手県と包括連携協定を締結している日用品メーカー大手のアース製薬が、県内で初めて盛岡市のアイーナに設置したものです。
(浅見智キャスター)
「一見すると普通の自動販売機ですが、ゴミ箱の上が棚になっていて、ここに衛生用品が備蓄されています」
自販機の棚の中には、マスクや簡易トイレなどが入っていて、災害時には施設の管理者によってカギが外され無償で提供されます。

また、普段は販売されている自販機内の飲料や食品も、災害時には無償で取り出せるようになります。
自販機が置かれたアイーナは、盛岡市の帰宅困難者の緊急避難場所にもなっています。

アース製薬は今後も県内の学校や病院など、災害時に人が集まる場所への自販機の設置を進めることにしていて、地域防災力の強化につなげて欲しいとしています。