台風10号により、宮崎市では広い範囲で突風による被害が相次いでいます。

28日夜遅くに発生した突風では、特に、宮崎市の大淀川南部にあります城ケ崎やその周辺が大きな被害を受け、けが人も出ています。

(三浦功将記者)
「こちらの住宅街は突風によって電柱が根元から倒れ、そのまま目の前にある住宅に直撃しています」

28日午後11時ごろ、宮崎市城ケ崎を襲った突風。道路には、多くの飛散物が散乱し、道をふさぎました。

また、停電により周辺一帯の信号機が停まったほか、電線が切れて垂れ下がったり、街路樹が根こそぎ倒れたりしました。

(澁谷祐太朗アナウンサー)
「右手前の建物の壁も大きく剥がれ落ちています。そして、その上の電線にその剥がれ落ちたものなどがかかってしまっている様子も確認できます。」

(澁谷祐太朗アナウンサー)
「信号機につたう電線には、いくつもの飛散物がかかっている様子が確認できます。2m以上あろうかという飛散物が電線にいくつも垂れ下がっています」

(三浦功将記者)
「宮崎市城ケ崎にあるこちらの公園。用具入れが箱ごと破壊されて、さらに電線も垂れ下がったり、木が家屋にぶつかって大きな被害が出ています」

さらに、いたるところで住宅への被害が発生。

(武田隆裕カメラマン)
「建物の2階ガラスがそのまま吹き飛び、家の中が丸見えの状態になっています」

(三浦功将記者)
「こちらのお宅の倉庫。屋根がすべてはがれて電柱と電線に引っ掛かりました」

(住民)
「ガラガラガッシャンと音がして、地震かと思って廊下を見たら家の中ガラスが飛び散っていた」

この地区に住む住民は被害の状況について。

(近隣住民)
「この世のものとは思えないような音。びっくりして動けなくて。やべ~って。最初地震と思うようなゴーっという音とともに、バリバリバリと色んなものがなぎ倒していくような音。(家は)倒れるんじゃないかというほど揺れていた」
「電気は完全に消えている。私たちの家の屋根瓦は全部飛んでしまっている。大変ですよ、きょうは」

この突風により、城ヶ崎のほか、大淀、赤江、恒久、田吉など広い範囲で屋根瓦が飛んだり、窓ガラスが割れたりする被害が出ています。

この突風で消防にけが人の通報が相次ぎまして、宮崎市によりますと少なくとも9人が割れたガラスなどでけがをし、このうち、60代の男性が重傷だということです。