先月の記録的大雨について被害額はおよそ889億円にのぼることがわかりました。災害の被害としては、県内では過去最悪となります。

これは、きのう県庁で行われた県の会議で明らかになったものです。

被害は、県や市町村が管理する河川、道路などの公共土木施設で、およそ755億円。



農林水産業で、およそ111億円。

教育施設で、およそ5000万円。



商工関連で、およそ22億6000万円などとなっていて、現在わかっている被害の合計は889億円にのぼります。



詳しい被害内容は農作物ではおよそ1万2000ヘクタールで浸水や土砂の流入などが確認されていて、農業用施設や水産関係など33の市町村で被害が確認されています。

教育施設では、酒田市の県立酒田光陵高校で屋内テニスコートが浸水したほか、新庄市の新庄北高校では落雷で電気施設が損傷しています。

このほか住宅への被害は、17の市町村で1923件確認されていて、全壊が19件、半壊が495件、一部損壊が204件となっています。



こうした中、県では戸沢村と鮭川村に応急の仮設住宅の建設を進めています。戸沢村に28戸、鮭川村には8戸建設される予定で、仮設住宅は来月末に工事が完了し、10月上旬から入居が始まるということです。

仮設住宅は新たに建てる建設型のほか、すでにある施設に入居する賃貸型も酒田市と戸沢村に合わせて116戸準備されるということです。

県内を襲った記録的な大雨から1か月余りがたちましたが、未だ被害が明らかになっていないところもあり、県では全容把握には時間がかかるとしています。