“本当の思い、本当の希望” 伝えられない…
自身も知的障害がある双子の妹を持ち、きょうだい児についての情報を広く発信している北陸きょうだい会の共同代表を務める金山敦さんは、“きょうだい児”について…
北陸きょうだい会共同代表 金山敦さん
「きょうだい児は、家族の中でものすごく客観的なものの見方、一歩下がった家族像を見てらっしゃる方が実は多いです」
“きょうだい児” であることを肯定的に受け止めている人がいる一方、“きょうだい児” ならではの悩みを抱えている人も多く、その悩みや不安は成長とともに変化すると金山さんは話します。
成長とともに変わる悩み
▼幼少期(幼稚園・小学生の頃)悩み:
障害がある制約で、思ったように外出や外食ができない。きょうだいのケアで忙しい親になかなか甘えられないなど
▼思春期(中・高校生の頃)悩み:
自分の友達に兄弟のことを打ち明けづらい。 打ち明けるとその場の空気が変わってしまう心配から家に呼べない。兄弟姉妹のことを「恥ずかしい」「隠したい」 と思う自分に罪悪感が出てくる。
こうしな悩みが、大人になるにつれ自分の人生設計についても大きく影響してくるといいます。
北陸きょうだい会共同代表 金山敦さん
「自分が本当に行きたい進路ではなく、
また“きょうだい児”は、孤独や辛さを抱え込みやすい傾向があると指摘されています。
北陸きょうだい会共同代表 金山敦さん
「親が悲しんでいる。辛い思いをしてるということも、わかってますし、日々頑張っていることもわかっているので、なかなか自分の本当の思いや希望、やりたいことを親に伝えづらい」