バレーボール世界ナンバー1決定戦、世界バレーの1次ラウンド、最終第3戦が日本時間30日に行われた。1勝1敗の日本(世界ランキング8位)は、同12位のキューバにセットカウント3ー1で勝利。(25-18、21-25、25-15、25-19)日本はこれで2勝1敗とし、B組の2位で決勝トーナメント進出を決めた。

勝てば決勝トーナメント進出が決まる日本のスタメンは関田誠大(28)、キャプテン石川祐希(26)、山内晶大(28)、西田有志(22)、髙橋藍(20)、小野寺太志(26)、リベロ山本智大(27)。

けが明けの石川が今大会初のスタメン出場。第1セット、日本最初の得点をその石川のクロスで奪った。セッター・関田が効率よくトスをあげると、アタッカーがそれに応えた。「勝利のカギはサーブ」と試合前に話していたサーブでは、日本リードの5-3の場面で山内がコーナーぎりぎりを狙い最初のサービスエース。現地実況は「ビューティフル!」と山内のサーブを絶賛した。日本のリズムで中盤を迎えると9-7から山内の速攻や、西田のスパイクなどで5連続得点と勢いに乗った。さらにリベロの山本が抜群のレシーブでつないで石川が決めるなど点差を広げていった。終盤はサーブミスが目立ったが、25-18で先取した。

第2セットは一進一退の攻防となった。サイドアウトを繰り返し18-18となったところでキューバの強烈なサーブが炸裂。相手コートにダイレクトでレシーブが返ってしまい連続失点。その後もキューバのサーブに対応できず、3連続で得点を与え21-25でこのセットを落とした。

第3セットは身長2mの小野寺が連続で相手スパイクをシャットアウト。石川も武器であるサーブでキューバのディフェンスを崩し、4点リードとすると、中盤は西田のスパイクや石川のサーブで得点を重ねた。日本が2点リードの15-13で相手ミスが続き17-13とすると、長いラリーを最後は石川がスパイク。さらに髙橋のサービスエースなどで6連続得点を奪い25-15としセットカウント2-1とした。

キューバとの対戦成績は日本が14勝56敗、さらに19連敗中と分が悪い相手。日本が決勝トーナメント進出へ王手をかけた第4セットは、スパイクを次々と決められキューバにリードを許した。かつて“鳥人軍団”と言われた身体能力の高さに苦しめられたが、サーブミスやタッチネットなど今度は相手のミスに助けられ、15-14と日本が逆転。その後は西田のスパイクや髙橋、石川に代わった大塚達宣(21)のバックアタックなどで得点し、セットカウント3-1で勝利。キューバ戦の連敗を19で止め、B組2位で決勝トーナメント進出を決めた。

試合後「第1関門がしっかりクリアできた」と話したのはチーム最多19得点の西田。石川は「サーブで崩してしっかりブロックが有効に効いていた。相手のミスにも助けられた」と振り返り「サーブとレセプションがしっかり展開できればミドル攻撃が活きる。僕たちの目標はベスト8にまず入ることなの次の試合に絶対勝って、僕たちの力を証明したいです」と決勝トーナメントに向け意気込んだ。

※世界ランキングは試合前時点

【B組順位表】
1ブラジル 3勝0敗 勝ち点8
2日本   2勝1敗 勝ち点6
3キューバ 1勝2敗 勝ち点4
4カタール 0勝3敗 勝ち点0

【日本の得点】
西田有志 19
石川祐希 11
小野寺太志 10 
髙橋藍 8
山内晶大 8 
大塚達宣 2