保健所の負担を軽減するための「全数把握」の見直しが、かえって業務増加につながるのではないか。福岡市の保健所が抱いているのは、陽性者が不安を感じ電話による問い合わせが増えるのではないかという懸念です。
◆1日300件「療養証明書」でひっ迫

「コロナですねどのような問い合わせでしょうか」
福岡市東区の保健所では30日、職員たちが対応に追われていました。他の部署からも応援を受け現在53人で業務にあたっていますがそれでも追いつかない状況です。
福岡市東保健所・田中雅人所長「一番多かった時で1260件、スタッフを増やしているが処理するだけで一杯一杯」

業務がひっ迫する要因の一つとなっているのが保健所が陽性者に発行する「療養証明書」です。保健所の業務は自宅療養者の健康確認や療養証明書の発行など多岐にわたっています。
田中所長「郵送で申請された自宅療養証明書の発行願い。これ以外にも電子申請が同じ件数くらい発行依頼が来ている。1日300件以上の申請が来ているのでかなりの時間を費やしている」














