地震による落石などで通行止めが続いていた宮崎県日南市の国道220号は、24日から片側交互通行が可能になりましたが、近隣住民への影響は続いています。

(廣末圭治記者)
「片側交互通行で車の往来が再開した日南市の国道220号。地震による通行止めでどんな影響があったのでしょうか」

通行止めになっていた区間の北側にある日南市宮浦地区。

こちらのJAの支店は、日用品や食料を販売する地区で唯一の店ですが、通行止めで日南市中心部からトラックが入れず、職員が宮崎市方面に迂回して、往復2時間以上かけて商品を搬入していました。

通行止めは解除されたものの、現在も氷など一部届いていない商品があるといいます。

(JAみやざき鵜戸支店 相川啓紀支店長)
「アイスクリームのケースだが、夏場の一番の需要期に全くお盆前から入荷しない状態で、今週には入るのかなと思っている」

(近隣住民)
「アイスが欲しかった。ほとんど(店に)出てきたときには買ってかえっていたから」

店は、いち早い商品の入荷を目指していますが、心配なのが台風10号です。

(JAみやざき鵜戸支店 相川啓紀支店長)
「今週水曜には入荷できるのかなと思っています。でも、まだ台風も接近しているので、地盤とかも緩んで2次災害が起きないか心配」

一方、こちらは、ポンカン生産農家の松田成俊さん。
通行止めで農園に通うことができず、2週間余り、農作業の中断を余儀なくされました。

(ポンカン生産農家 松田成俊さん)
「思ったより雑草が生い茂って伸びていて、これにまずびっくりした」

11月に収穫のピークを迎えるポンカン。
松田さんは、この時期に欠かせない余分な果実を間引く作業に追われました。

(ポンカン生産農家 松田成俊さん)
「こうした災害のときに全国各地の方から大丈夫でしたかと電話がくる。例年どおり、おいしくきれいなポンカンを作って(届けていきたい)」

台風10号も接近する中、宮崎河川国道事務所は国道220号について、規制雨量に達さない場合でも、雨の状況によっては全面通行止めにする可能性もあるため、最新の状況を確認してほしいとしています。