「子ども貧困」問題は「大人の労働問題、社会の問題」

山内あゆキャスター:
子どもにとっては食べ物も大事ですが、遊びもすごく重要です。

学童クラブや放課後クラブで遊び、さらに昼食代を無料にすることはできると思います。

高学年になると行きたくなくなる子もいると思いますが、中高生が宿題やゲームをしてくれるなど、一緒に楽しめる空間が必要だと思います。

日比キャスター:
誰かひとり、何かひとつと抱え込むのではなくて、輪を広げていくことが大切だと感じます。何か解決策はあるのでしょうか。

東京大学 准教授 斎藤さん:
支援を知らない人もいるということですが、知っていても、周囲から貧困家庭とみられることをおそれて、支援を申請できない人もいると思います。

貧困家庭だけではなく、あらゆる子どもがいる家庭、子どもに対する支援を拡充していく必要があるのではないでしょうか。

東京だと住居費が高すぎますし、日本は教育費もすごくかかる国なので、そういうものを是正していく、支援を拡充していくというのも、社会からの理解を得やすい一つの方法かなと思います。

日比キャスター:
社会部・辻記者も「貧困を知られたくない。支援の利用を後ろめたく感じてしまう家庭も少なくない」としています。

夏休み期間に限らず、継続して議論を続ける必要がありますね。

東京大学 准教授 斎藤さん:
子どもだけの問題ではなく、大人の労働の問題でもあり、そういう意味では社会の問題です。

日本は「子どもの権利条約」にも批准しているので、政府には子どもの貧困対策する責任があるので、どうやって解決していくか、社会レベルでの議論が必要だと考えています。

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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学 准教授 専門は経済思想・社会思想
著書『人新世の「資本論」』50万部突破