「パリでは周りの声援も大きくて、すごく楽しい雰囲気があって、日本と違うなっていうのを感じました」

レースは中盤から徐々に動き出しましたが、このペースになかなかついていくことができなかったそうです。
小海選手は、31分44秒03のタイムで25人中19位でのフィニッシュとなりました。

― パリの舞台で一番感じたことは?
「レースが動く時の『切り替え』と自分との実力がやっぱり違うので、1万メートルだからと言って、スタミナだけじゃ足りなくて、スピード練習とかももう少しやっていかないとそこは埋められないかなと思います」

初めてのオリンピック出場では、地元・妙高の市民や母校・新井中学校の後輩からの応援が背中を押してくれたとのこと。

「オリンピックの前っていうのは、すごく心配になったり不安になるんですけど、そういう応援してくれる人がいるって思えるだけで、すごく力になったので、すごく感謝しています」

世界の舞台を経験し、大きな収穫を得た21歳の小海遥選手。
次の目標は、第一生命グループの陸上競技部として出場する、11月のクイーンズ駅伝です。

「チームの目標っていうのを上半期から掲げているので、そこを達成できるような走りをするために、もう1回ベースを作り直して、オリンピック以上の走りがしたいなって思っています」