この時100メートルで出したタイム20秒69は、当時の自己ベストで世界ランキング7位相当の記録でした。

そこからおよそ4年、小野寺選手が2023年5月にスイスでマークした100メートルの自己ベストの18秒46はアジア記録であり、世界ランキング3位と世界屈指の選手に成長しました。

(小野寺萌恵選手)
「メダルと表彰台がやっぱり一番目標にしている所ですかね。厳しい戦いになると思いますが応援よろしくお願いします」

さらに、パリの日本代表に内定してから車いすの座り位置を修正。
重心を下げたことにより、前傾姿勢がとりやすくなり、低い重心でよりスピードに乗ることができるようになりました。
母でありコーチの尚子さんも手応えを感じています。

(小野寺尚子さん)
「岩手の方にもパラスポーツを知っていただく事ができるいい機会になっているので、良かったなと思っている。精一杯走ることで恩返しできたらいいのかなと思います」

そして8月19日には地元・紫波町役場に表敬訪問し、大会での活躍を誓いました。
目指すは100メートルのアジア記録であり自己ベスト18秒46の更新と、パラリンピックでの悲願のメダル獲得です。