大規模な再開発事業が進む福岡市の天神地区で28日、商業施設の「ノース天神」が全面改修に向けて閉館しました。生まれ変わる商業施設がどんな店舗になるのか。そして消費者にどんな変化が起きているのか取材しました。

◆「ノース」「ミーナ」統合で北天神に大きな変化が


2012年にショッパーズ専門店街を改装して開業した「ノース天神」。隣接する「ミーナ天神」と統合し、2023年春にリニューアルオープンするため28日、10年の歴史に幕を下ろしました。


「最終日なので、買い物に来ました。仕事がきつかった時にお茶した思い出とか、友達と恋バナした思い出があったので」
「うれしいような、でもちょっと変わっていくのがさみしい感じがします」

ノース天神 川越千明支配人「10年という短い間だったんですけど、お客様がご利用いただいてありがたいなという気持ちが一番ですね」

「ノース天神」は、先に閉館した「ミーナ天神」に統合され、一体化する形で全面改修されます。総売り場面積が約2万2000平方メートルの大型商業施設として、九州最大規模のユニクロやGU、それにブックオフなどのテナントが入る予定です。


天神地区は再開発によって、天神コア、ビブレ、イムズと多くの商業施設が閉店し建て替えられています。ネット通販が進化する中、若者の買い物志向に影響はあるのでしょうか?

◆若い世代のショッピング意識


RKB本田奈也花「さて、福岡市天神には、日曜日ということもあり多くの人が集まっています。そこで、若者のみなさんはどこで買い物をしているのか調査します」

10~30代の人たちに話を聞きました。


「コンビニ支払いもできるようにネット通販でなっていて、使ったりしてますね」
「天神にいったらなんでもあるから外で買います」
「サイズがネットだとわからないので」
「逆にネットにしかないサイズ感や、店舗に売っていないネット限定のものあるので」


街頭調査では、商業施設に行って買う人が37人だったのに対し、ネット通販を使う人が42人と、ほぼ互角ながら、わずかに上回りました。その中には、多くの人が名前を挙げたある通販アプリがありました。

◆中国初のオンライン通販の広がり

「SHEIN(シーン)。一番安いと60円とか」
「(今着ている服は)SHEINで買ったんですけど、1000円もしない。600~700円とか」


中国発のオンライン通販「SHEIN」。世界150か国で利用され、毎日数千点の商品が追加されます。需要が高い商品のみ生産し、在庫を抱えず次々と入れ替えることでコストを削減していて、商品数の多さと低価格が若者に支持されているようです。

◆ネットにはない魅力打ち出せるか

消費者行動が変化する中、天神の商業施設はネット通販にはないどんな魅力を打ち出すのか、今後のリニューアルから目が離せません。


ノース天神 川越千明支配人「今、天神がいろいろな形で動いているので、北天神でまた新しい渦があると思うので、楽しみにしてほしい」