「初歩的なミス」福島県が苦言
今回の中断を受けて、福島県は22日午後、東京電力に対し「人為的かつ初歩的なミスで、県民に大きな不安を与えかねない」と苦言を呈し、「原因の究明と再発防止対策を確実に講じること」や、「同様のミスを二度と起こさないよう、安全を最優先に、着実に作業を進めること」などを申し入れました。
廃炉作業をめぐっては、今年2月には浄化装置から汚染水1.5トンが漏えいしました。4月には、電源ケーブルを誤って切断したことで、停電が発生。処理水の放出が6時間あまり停止しました。また、現在は2号機の使用済み燃料プールにつながるタンクの水位が低下し、燃料の冷却が止まっています。
安全に作業を進めることが大前提の中、東電が繰り返し説明してきた「緊張感」とは何を指すのか。その中身が問われています。