司法に対する理解を深めてもらおうと裁判所見学会が宮古島市で開かれ、子どもたちが模擬裁判に挑戦しました。
この見学会は、裁判の仕組みや裁判所の仕事について小中学生に知ってもらおうと、那覇地方裁判所平良支部が開いたものです。
子どもたちは裁判所が果たす役割について学んだ後、裁判官や検察官、弁護士などそれぞれの役に分かれて模擬裁判に挑戦。

被告人がデパートのおもちゃ売り場からゲームソフトを盗もうとしたとして窃盗未遂の罪に問われた刑事裁判を想定し、模擬法廷が開かれました。

弁護士や証人、被告人などそれぞれの話を聞いて判決をどうするのか話し合い、子どもたちが出した結論は。

判決言い渡し
「主文、被告人は無罪」
無罪とした理由について、被告人はパニックになって逃げ出したものの、商品を棚に戻しているため盗むつもりではなかったことや証人の記憶があいまいだったことなどが挙げられました。
弁護士を体験
「難しい言葉が出てきたときに理解するのがちょっと難しかった」
裁判官を体験
「けんかや友だちの悩み事があったら、喜んで聞いて話し合いとかしたいです」

子どもたちは模擬裁判を通して人を裁くことの難しさを感じながら、人々の権利と自由を守る裁判所の仕事について理解を深めていました。