
実況(8月3日 中日戦)
「中日・大野雄大が投げました。打ちました。ピッチャーの前で高くはね、セカンドを越えていく。タイムリーヒット。三塁ランナー、還ってくる。そして二塁ランナーもホームに還ってきました。ピッチャー・森下暢仁、すごい。センター前に抜ける勝ち越しの2点タイムリーヒットになりました」
昨シーズンにもホームランを放つなど非凡な才能を見せていましたが、今シーズンは打率.270(37-10)。セ・リーグ投手の中で唯一、2けた安打を放っています。

直近4試合では打順も “8番” に起用されるなど、“一打者” としてその役割を全うしています。

森下暢仁 投手
「打てるときと打てないときはありますけど、楽しくやれているのはありますし、よりみなさん、期待してくれるので、打ちたいなと思って打席に入っています。ピッチャーだから本当に攻められるところとかも限られてきますし。まあ、自分もピッチャーなので、基本的にどんな球が来るかなって考えながら打席に入って、本当、いいところに飛んでるってだけですね」

1年目からエースナンバーを背負ってきた26歳。6年ぶりの頂点へ向け、カギを握る首位攻防戦でその初戦のマウンドに上ります。

森下暢仁 投手
「この順位にいられるのもそうですし、順位を落とさないためにも一試合一試合、大事だと思うので、自分のできることを今は本当にできているんじゃないかなと思います。自分は1週間に1回しかいないので、その試合で勝つか負けるかなので、ゲーム展開だったり、長いイニングを投げられるかっていうことよりかも、投げた試合で勝ちたいなっていう思いがあるので、チームが勝てるような投球を続けていけたらなと思います」
◇ ◇ ◇
石田充 アナウンサー
…という進化を自分自身、分析していた森下投手でした。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
會澤翼 選手にも今シーズン、聞いたんですけど、全く同じことなんです。レベルが上がっているし、たとえ1つ、悪い球種があったとしてもそのほかでカバーできるという。だから、バッテリーで話し合っているところと話し合ってないところとあると思うんですけれども、同じ思いを共有しているっていう。だからこそ、1点台の防御率を出せるんだろうなと思います。
青山高治 キャスター
好調のカギを握るのが緩い球、カーブとチェンジアップということですね。
石田充 アナウンサー
ただ、森下投手は自己最多の10勝にあと1勝なんですけれども、ことしは開幕ローテに入っていないんです。そういった中で、まだ40試合近く残している中で9勝を挙げている頼もしさというのもありますし、あとは先週末、本来であればヤクルト戦に登板する予定だったのが、台風の影響もあって、首位攻防戦の初戦に行くことになった。これもなにか運命かもしれませんから。

天谷宗一郎 さん
そうですね。今、一番期待できるピッチャーといっても過言ではないと思うので、これから巨人との直接対決残り9試合、その中の1つ目なので森下投手にまず1つ勝ってもらいたいなと思います。
石田充 アナウンサー
そして、今度の日曜日は森下投手のバースデーですから、その前にいい形で自身も白星を付けて、2けた勝利にのせて、ぜひ、次からの戦いに臨んでいただきたいと思います。
(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)